企業情報

代謝疾患領域における革新的治療薬を開発

Poxel社は、2型糖尿病および非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)に注力する、代謝疾患の革新的治療薬の研究開発に取り組むバイオ医薬品企業です。フランスのリヨンを本拠地とし、2009年に代謝疾患領域のグローバルリーダーであったメルクセローノ株式会社から独立し設立されました。

代謝疾患の根本的病因は細胞のエネルギー代謝の経路にあり、2型糖尿病をはじめとする代謝疾患を治療するためには、その経路に働きかけることが重要だと考えています。当社が開発する3つの化合物は全てそうした代謝経路を標的とします。当社の主力治療薬候補であるImegliminは、細胞のエネルギー源であるミトコンドリアを標的として機能改善を促進し、PXL770は細胞エネルギーのセンサーであるアデノシンーリン酸活性化プロテインキナーゼ(AMPK)に働きかけ、そしてPXL065(DRX-065)はミトコンドリアピルビン酸担体(MPC)を阻害します。

当社の強み

当社の 疾患修飾的作用機序をもつ革新的な治療薬候補は、 2型糖尿病を含む代謝疾患をより安全で効果的に治療することが期待されます。

  • 2型糖尿病、NASH、その他のアンメットメディカルニーズが高い代謝疾患領域において、ファーストインクラスの治療薬を開発しています。
  • 2型糖尿病をはじめとする代謝疾患領域において、臨床開発をすすめています。
  • グローバルに戦略的パートナーシップを締結しています。
    • 大日本住友製薬株式会社と提携し、日本、中国、その他アジア諸国を対象に、Imegliminの共同開発および販売を行います。
    • Roivant Sciences社とは、Imegliminの米国、ヨーロッパ、およびその他の国における開発とライセンスの契約を締結しています。(※)
    • Enyo Pharma社とは、FXR(ファルネソイドX受容体)阻害剤に関するライセンス契約を締結しています。Enyo Pharma社は、同剤をB型肝炎の治療薬候補として第Ⅰ臨床試験に進め、NASHの治療薬候補としても治験実施を予定しています。
    • DeuteRx社と契約を締結し、Poxel社はNASHの治療薬候補として開発中のPXL065 (DRX-065)と代謝疾患、特定疾患、および希少疾患の治療のためのその他の重水素化候補化合物を獲得しました。
  • 日本で実施しているImegliminの第Ⅲ相臨床試験である3つのTIMES試験は予定通り進んでおり、試験結果は2019年に判明予定です。日本は世界で二番目に2型糖尿病の有病率が高く、新しい価値を創造していく好機となります。
  • 現在米国とヨーロッパにおいて、2019年にはImegliminの第Ⅲ相臨床試験を開始することを目標に、準備を進めています。
  • 当社の2つ目の候補化合物であるPXL770は、AMPKを直接的に活性化する画期的なアクチベーターです。NASHなど、肝機能に障害をきたす様々な慢性代謝疾患の治療に寄与する可能性を秘めています。第Ⅰ相臨床試験で確認した良好な安全性および薬物動態プロファイルにもとづき、NASHの治療薬候補として前期第Ⅱ相のPoC (Proof of Concept)臨床試験 を進めています。
  • 当社の3つ目の候補化合物であるPXL065(DRX-065)(重水素化R-ピオグリタゾン)は、ミトコンドリアピルビン酸担体阻害剤であり、ピオグリタゾンのR-立体異性体です。DRX-065はNASHの治療薬候補として開発されており、現在第Ⅰ相臨床試験段階にあります。
※Poxel社とRoivant社との間で締結された契約は、Poxel社と大日本住友製薬が提携地域としている国(日本、中国、韓国、台湾、インドネシア、ベトナム、タイ、マレーシア、フィリピン、シンガポール、ミャンマー、カンボジア、およびラオス)以外を対象としています。

当社の疾患修飾的作用機序をもつ革新的な治療薬候補は、 2型糖尿病を含む代謝疾患をより安全で効果的に治療することが期待されます。主力な候補化合物であるImegliminは、2型糖尿病の治療薬候補として、米国、ヨーロッパ、および日本において8本の第Ⅱ相臨床試験を完了しています。 現在、3つの第Ⅲ相臨床試験 [TIMES試験] を日本で実施しています。 

企業価値を高める主要化合物

Imeglimin(2型糖尿病)、PXL770(NASH)、およびPXL065 (DRX-065)(NASH)

日本とその他アジアの市場

  • 日本およびアジアの市場は、Poxel社の重点市場であり、当社の事業戦略の中核にあります。
  • アジアにおける後期開発および販売に関して豊富で優れた実績を有し、製薬業界のリーディングカンパニーの一つである大日本住友製薬株式会社と戦略的パートナーシップを締結し、日本、中国、その他アジアの11カ国でImegliminの共同開発をしています。
  • 日本では、Imegliminの臨床試験は当社と大日本住友製薬が共同で実施しており、販売は大日本住友製薬が担う予定です。中国、韓国、台湾、および、インドネシア、ベトナム、タイ、マレーシア、フィリピン、シンガポール、ミャンマー、カンボジア、ラオスを含む9つの東南アジアの国々では、大日本住友製薬が単独でImegliminの臨床開発と販売を行います。
  • 日本は世界で二番目に大きい2型糖尿病市場であり、現状の40億ドル規模の年間売り上げは2020年までに60億ドルに膨らむと予測されています。(※1)
  • アジアは、将来的に糖尿病患者が増加することが予想されており、その治療の最も重要地域と考えられています。
  • 当社の主力候補化合物であるImegliminは、日本で実施した299例を組み入れた後期第Ⅱ相臨床試験において、主要評価項目および主要な副次的評価項目を満たしています。
  • Imegliminの作用機序は、日本やアジアの糖尿病患者さんにおける病態生理に沿うものだと考えています。
  • 日本では、現在Imeglimin の3つの第Ⅲ相臨床試験 [TIMES試験]を実施中です。

2020年には、2型糖尿病の治療薬として、Imeglimin の承認申請を行う予定です。

※Decision Resources、2014年9月

米国・EUの市場

  • 米国・EUの2型糖尿病市場は約320億ドル(※1)の規模です。
  • 当社はRoivant Sciences社 と米国、ヨーロッパ、およびその他の国を対象とした開発とライセンスの契約を締結しています。(※2)
  • 2018年には、第Ⅲ相臨床試験に向けた準備として、Imegliminが慢性腎機能障害をもつ患者集団にも有効かどうかを確認するための第Ⅲ相臨床試験で使用する治験薬の製造をしています。
  • 2019年に、米国とヨーロッパで第Ⅲ相臨床試験を開始することを目標としています。

※1:Decision Resources、2014年9月
※2:Poxel社とRoivant社との間で締結された契約は、Poxel社と大日本住友製薬が提携地域としている国(日本、中国、韓国、台湾、インドネシア、ベトナム、タイ、マレーシア、フィリピン、シンガポール、ミャンマー、カンボジア、およびラオス)以外を対象としています。

2型糖尿病の心血管性合併症をターゲット

  • 心血管疾患リスクの高い2型糖尿病患者の治療を目標とする試験を実施しています。
  • 前臨床試験では、Imegliminが内皮機能不全および拡張機能不全の両方を改善することが示されました。
  • 現在、Imegliminの心血管性合併症における有益性について、前臨床試験や臨床試験を実施しています。
  • PXL770 は、高血糖、高脂質、又は体重などの心血管疾患の主要なリスク因子を標的とします。

NASH治療への参入

PXL770

  • AMPKの直接的なアクチベーターであるPXL770は、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)が重症化して生じるNASHなどの肝機能障害を含む様々な慢性代謝疾患 を治療することが期待されます。
  • 第Ⅰ相臨床試験で確認された良好な安全性および薬物動態的プロファイルに基づき、前期第Ⅱ相臨床試験としてProof of Concept(概念実証)試験を開始する準備をしています。この試験では、120例のNAFLD(肝臓に脂肪が蓄積する疾患)患者を対象に、プラセボ比較におけるPXL770の有効性と安全性を確認します。また同試験では、PXL770の作用機序として、脂肪分解(脂肪組織に貯蔵されている中性脂肪からの遊離脂肪酸の放出)および肝臓における脂肪生成(グルコースの前駆体からの中性脂肪の合成)を阻害する効果についても評価します。

PXL065 (DRX-065)

  • 候補化合物であるPXL065[DRX-065](重水素化R-ピオグリタゾン)は、ピオグリタゾンのR-立体異性体であり、ミトコンドリアピルビン酸担体(MPC)の阻害剤です。2型糖尿病を適応症として承認されたピオグリタゾンは、NASHの治療薬としても有効性を示しており、現在、生検により確定診断されたNASH患者に対して、診療ガイドラインで推奨されている唯一の治療薬です1。しかし、体重増加、骨折、体液貯留などの副作用により、NASHの治療におけるピオグリタゾンの使用は制限されています。特許保護されている画期的なPXL065[DRX-065]は、新しいアプローチでNASHを治療します。PXL065[DRX-065]は、ピオグリタゾンより優れた有効性および安全性プロファイルを示すことが期待されています。
  • PXL065[DRX-065]は、現在、第Ⅰ相臨床試験段階にありますが、2019年の後半には第Ⅱ相臨床試験を開始予定です。
J Hepatol. 2016年, 64(6),1388-402 ; Hepatology 2018年, 67, 328-357

創薬研究およびライセンス契約

  • Enyo Pharma社とのライセンス契約は、 B型肝炎およびNASHの治療薬として開発しているFXR作動薬に係わるものです。現在、 Enyo Pharma社によって第Ⅰ臨床試験が実施されています。
  • 当社は、好機を確実にとらえられる充実したポートフォリオを有し、また、例えばDeuteRx社の新しい候補化合物に関する独占的所有権を獲得して開発を進めているように、ライセンス契約を通じて強固な開発力を発揮しています。代謝疾患、特定疾患、および希少疾患領域における重水素化された候補化合物とともに、PXL065[DRX-065]は、当社のパイプラインを拡大し、NASHの治療に参入することを可能にすべく、候補化合物として加わりました。

2型糖尿病について

多因子性の慢性的な進行性病変

2型糖尿病は、その発症率が急増している、世界で最も重要な健康課題の一つです。また、2型糖尿病は、最も多く見られる糖尿病であり、患者の9割を占めます。この疾患は、重度の血管合併症を発症することもあり、比較的大きな大動脈に影響が及んだ場合は冠動脈心疾患や末梢動脈血栓症などの心血管疾患に至り、細小動脈の場合は腎臓、網膜、および神経系統に支障をきたすことが知られています。すなわち、この疾患により、慢性腎不全(50%)、失明を含む視力低下、或いは、主に下肢の感覚に異常をきたす神経障害(65%)を引き起こすこともあります。

A diagram illustrating the progression of Type 2 Diabetes

別名「インスリン非依存性糖尿病」と呼ばれている2型糖尿病は、血糖値の上昇(高血糖)を特徴とする糖代謝異常をきたす疾患です。健康な人の場合、飲食により摂取されたグルコースは、必要としている各組織に血液を介して運ばれます。食間には、肝臓がグルコースを産生し、血液中のグルコース濃度を維持します。インスリンは、食べ物の摂取時に膵臓のβ細胞により分泌されるホルモンであり、インスリン依存性の臓器におけるグルコースの取り込みを促進すると同時に、食間時の肝臓からのグルコース放出を抑えることで正常な血糖値を維持します。2型糖尿病は、各臓器(主に肝臓、筋肉、および脂肪組織)におけるインスリン作用の低下(インスリン抵抗性)又は膵臓のβ細胞におけるインスリン分泌の低下(相対的インスリン欠乏)によって引き起こされます。

2型糖尿病の市場機会

  • 2015年には、世界の20歳~79歳の人口のうち約4億人が2型糖尿病と診断されました。
    • 2040年には、約6億4千万人が2型糖尿病と診断されると推定されています。(※1)
  • 2014年には、トップ7カ国における2型糖尿病薬市場は370億ドルでした。
    • 2024年には、市場規模が710億ドルに膨れ上がると推測されています。(※2)

※1:IDF Atlas 2015年、※2:Decision Resources, 2014年9月

豊富な経験から生まれた開発力

Poxel社は、メルクセローノ株式会社からスピンアウトした、複数の代謝疾患治療薬候補を携えて、代謝疾患治療領域の研究開発リーダー達によって創業しました。

当社は、代謝疾患のメカニズムにおいて高い専門知識・知見を有し、現在の標準治療を改善するために必要なイノベーションについて精通しています。

当社の経営陣は、創薬、販売、治療薬へのアクセス、さらに製剤のライフサイクル管理など多岐にわる製薬の領域について豊富な経験を有しています。

マネジメントチーム

取締役会

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