パイプライン

私たちの目標は、代謝性疾患の治療に大きく貢献することです

Poxel社は、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)や希少疾患を含む代謝病態を伴う慢性重篤疾患を対象に、革新的な治療薬の開発に注力する  Poxel Poxel社は、アデノシン一リン酸活性化プロテインキナーゼ(APMK)アクチベーターおよび重水素修飾チアゾリジン系薬(dTZD)の各プラットフォームを発展させ、慢性・希少代謝性疾患を対象とした臨床および非臨床プログラム を進めています。


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希少代謝疾患

ALDを対象としたPXL065

ピオグリタゾンおよびその関連分子であるレリグリタゾン(Minoryx社)に関して得られた非臨床および臨床試験の結果は、PXL065の副腎白質ジストロフィー(ALD)に対する潜在的有用性の高さを支持しています。PXL065は、患者由来の細胞や古典的なげっ歯類の疾患モデルを含む非臨床モデルにおいて、ALDの主な特徴を改善することが直接確認されました。PXL065は米国でALD/副腎脊髄;性ニューロパチー(AMN)について治験許可申請(IND)を提出います。PXL065は、ピオグリタゾンやレリグリタゾンとはいくつかの点で異なっており、より高い有効性および副作用の軽減が期待できます。

PXL065の第ⅡaPOCバイオマーカー試験は、2022年初頭に開始し、2022年末までにデータを取得予定です。初期の焦点は、ALDの最大の亜型であるAMNの患者であり、本試験では、成人男性のAMN患者を登録し、PXL06512週間投与することによる薬物動態、安全性、有効性を、血漿中の特徴的な疾患マーカーである極長鎖脂肪酸(VLCFA)の上昇への影響などの関連するバイオマーカーを用いて評価します。

ALDを対象としたPXL770 

PXL770はファーストインクラスのAPMKアクチベーターです。これまでの第相および第Ⅱa相試験では、標的への関与が確認され、いくつかの代謝有効性パラメータがヒトにも有効とされたことから、このメカニズムの幅広い臨床応用の可能性が示唆されました。PXL770 は、前臨床モデルにおいて、患者由来の細胞や古典的なげっ歯類の疾患モデルを含めて、ALD の主要な症状を改善することが確認されました。

2022年初頭に第Ⅱa相概念実証(POC)バイオマーカー臨床試験の開始し、2022年末までにデータを取得する予定です。初期の焦点は、ALDの最大の亜型であるAMNの患者であり、本試験では、成人男性のAMN患者を登録し、PXL77012週間の投与による薬物動態、安全性、有効性、血漿中の特徴的な疾患マーカーであるVLCFAの上昇への影響など、関連するバイオマーカーを用いて評価します。

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NASH

PXL065

PXL065は重水素化R-ピオグリタゾンであり、現在、洗練され合理化された第相臨床試験(DESTINY1)が進められています。ピオグリタゾンは、米国において非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の治療薬としていまだ承認はされていませんが、治療薬候補として最も研究されている化合物であり、複数の臨床試験で「繊維症を進行させずNASHを改善する」ことが示されています。ピオグリタゾンは、生検によりNASHの確定診断を受けている患者に対し、米国肝臓学会議(Association for the Study of Liver DiseasesAASLD)と欧州肝臓学会議(European Association for the Study of the LiverEASL)による診療ガイドラインで推奨されている唯一の治療薬です。しかしながら、ピオグリタゾンのNASHに対する適応外使用は、体重増加、骨折、体液貯留などのペルオキシゾーム増殖剤応答性受容体PPARγ)関連の副作用により制限されてきました。

ピオグリタゾンは、生体内で相互変換する2つの鏡像体(R-立体異性体とS-立体異性体)の11の混合物で、体内で相互に変換します。重水素を利用して両立体異性体を修飾し安定化し、それぞれの異なる薬学的特性を特徴付けました。PXL065は重水素で修飾したR-ピオグリタゾンです。in vitro試験でPXL065は、非ゲノムTZD作用を維持しながら、PPARγ活性を持たないことが示されています。動物モデルを使用した非臨床試験でも、PXL065S-立体異性体と関連している体重増加や体液貯留などの副作用をほとんどまたは全く呈すことなく、ピオグリタゾンの抗炎症作用やNASHに対する効果を有することが認められました。これまでの非臨床試験や第相臨床試験の結果から、Poxel社は、PXL065NASHに対しピオグリタゾンより優れた有用性プロファイルを示すものと考えています。

PXL770

PXL770は、ファーストインクラスのアデノシン一リン酸活性化プロテインキナーゼ(APMK)アクチベーターで、NASHを対象として第Ⅱa相臨床試験を完了しています。AMPKは、脂質代謝、グルコースの恒常性および炎症の制御につながる複数の代謝経路を調節する上で中心的な役割を担っており、代謝を左右するAMPKを標的とすることで、NASHなどの肝臓に障害をきたす慢性代謝性疾患の治療薬としてさまざまな適応が考えられます。

PXL770 の第ⅡaSTAMP NAFLD臨床試験では、NASH 関連のパラメーター(肝脂肪量、肝酵素)と代謝状態(インスリン感受性、血糖値)の両方に有効性が示されました。PXL770 は、全般的に安全で良好な忍容性を示すことも確認されました。

NASHを対象としてさらなる開発を進めることに関しては、PXL065およびPXL770ALDに関する第Ⅱa相臨床試験の結果、およびPXL065NASHに関する第相試験結果に基づく戦略的決定を待っています。 

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2型糖尿病を対象としたイメグリミン

イメグリミンは、2型糖尿病の治療薬として、日本ではツイミーグ®として承認されているファーストインクラスの新薬です。イメグリミンは、膵臓細胞からのグルコース反応性インスリン分泌を改善し、主要組織(筋肉および肝臓)におけるインスリン抵抗性を改善することにより、高血糖を改善するという2つの作用機序を持っています。また、イメグリミンは、心腎疾患の改善効果や膵島β細胞の生存率を高める効果も期待されています。このような独自のプロフィールを有するイメグリミンは、現在の治療パラダイムのほぼすべての段階で2型糖尿病の治療薬として使用することが可能です。

日本・アジア

日本、中国、台湾、韓国および東南アジア9ヵ国において、大日本住友製薬がイメグリミンに関するPoxel社の戦略的パートナーとなっています。ツイミーグ®500mg [1](イメグリミン)は、2021623日に日本における2型糖尿病を適応症とする製造販売承認を取得しました。同承認により、日本はイメグリミンを世界で初めて承認した国となりました。ツイミーグ®は、2021年に日本の糖尿病市場をリードする大日本住友製薬により上市される見込みです。

日本におけるツイミーグの承認は、Poxel社と大日本住友製薬が共同で実施した第3TIMES (Trials of IMeglimin for Efficacy and Safety) プログラムを含むこれまでの複数の前臨床試験および臨床試験の結果に基づいています。TIMESプログラムでは、1,100人以上の患者さんを対象に、ツイミーグの有効性と安全性を評価する3本の重要な試験が行われました。3本の試験すべてにおいて、ツイミーグは主要評価項目および目的を達成し、単独または標準治療との併用において、良好な安全性および忍容性プロファイルを有することが確認されました。

中国、台湾、韓国、インドネシア、ベトナム、タイ、マレーシア、フィリピン、シンガポール、ミャンマー、カンボジア、ラオスの市場において、大日本住友製薬がイメグリミンの開発と製品化を単独で行います。

[1]用法・用量:通常、成人にはイメグリミン塩酸塩1回1,000mgを1日2回朝、夕に経口投与する。

米国・欧州

米国、欧州など、大日本住友製薬との提携対象外の地域では、Poxel社がイメグリミンの開発を推進させるための様々な選択肢を検討しています。

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その他パイプライン候補

アデノシン一リン酸活性化プロテインキナーゼ(AMPK)アクチベーターとdTZDのプラットフォームに関して、その他の慢性疾患や希少代謝性疾患において評価する前臨床試験が進行中です。