PXL065

PXL065(DRX-065)(重⽔素化R-ピオグリタゾン)はミトコンドリアピルビン酸担体(MPC)の阻害薬で、現在第1相臨床試験の開発段階にあります。本剤はピオグリタゾンのR-立体異性体(単一異性体)です。2型糖尿病の治療薬として承認されたピオグリタゾンは、NASHにおいて有効性が示されており、現在、生検で確定診断されたNASHの患者に対して、欧米における診療ガイドラインが推奨している唯一の治療薬となっています(※)。しかし、体重増加、骨折、体液貯留を含む副作用により、NASH治療におけるピオグリタゾンの使用は制限されています。特許保護された画期的な新薬候補であるPXL065(DRX-065)は、新しいアプローチによるNASH治療薬であり、親化合物であるピオグリタゾンと同様の有効性を有し、かつ関連する副作用を軽減できる可能性があります。

※J Hepatol. 2016, 64(6),1388-402; Hepatology 2018, 67, 328-357

第Ⅰ相臨床試験

単回投与による第Ⅰ相臨床試験の結果では、PXL065に有害事象もなく、安全で良好な忍容性が示されました。薬物動態(PK)試験の結果に基づくモデリングにより、用量15 mgのPXL065(重水素化R-ピオグリタゾン)は、45 mgの親化合物ピオグリタゾン(Actos®*)と同様な有効性を示し、さらに体重増加や体液貯留などの副作用プロファイルの改善が期待されています。