Imeglimin-米国・EU

新しい作用機序を持つ糖尿病治療薬

Imegliminは、糖尿病に係わる3つの臓器(膵臓、肝臓、筋肉)を全て標的とする初の経口糖尿病治療薬です。Imegliminは2型糖尿病患者さんに見られる二つの機能障害を標的とします。すなわち、膵臓に作用し、インスリン分泌をグルコース依存的に増加させます。また、肝臓による過剰なグルコース産生を低下させると共に、筋肉および肝臓に作用し、インスリン感受性を回復させます。

早期治療の可能性

Imegliminは、標準治療の経口薬よりも有用な治療となることが期待されています。Imegliminは、早期治療として単剤療法、また併用療法として使用できる可能性を秘めています。

  • メトホルミンを使用できない患者さんを対象に、単剤療法として使用
  • 2種もしくは3種の経口併用療法として使用
  • 注射薬による治療の開始を遅らせる可能性

血糖降下に伴うユニークなベネフィットが期待される

Imegliminは、2型糖尿病の進行を遅らせると共に、合併症を軽減することを目標としています。

  • アポトーシス・カスケード(チトクロムCの放出)を初期段階で防止し、細胞が酸化ストレス(高血糖)にさらされた際、細胞死を抑制します。
  • 内皮機能不全を抑制し、アテローム性動脈硬化症や心血管系合併症等を改善します。
  • β細胞の数と機能を長期的に維持し、疾患の進行を遅らせることに寄与します。

臨床試験

最新の前臨床試験および臨床試験の結果は、Imegliminが2型糖尿病の根底にあるミトコンドリア機能障害を改善する可能性を示しています。1,200人の患者を対象とした18の試験において有効性及び安全性が確認されました。

第Ⅰ相臨床試験

Imegliminは良好な安全性および忍容性プロファイルを示しました。

実績

301例の患者を対象に10試験において、Imeglimin1日 100mgから最高8000mgまで投与され、安全性、忍容性、および薬物動態が評価されました。

安全性

Imegliminは良好な忍容性プロファイルを示し、それは腎機能障害患者を含む患者さんにおいても同様でした。また、日本人とそれ以外の患者の双方において、同様のプロファイルが得られました。

有効性

有効性は第Ⅰ相臨床試験において評価されませんでした。

第Ⅱ相臨床試験

Imegliminは良好な有効性および安全性プロファイル を示しました。

実績

910例の患者を対象に8本の試験が行われ、Imegliminは1日2回 500mgから2,000mgが投与されました。有効性(血糖および非血糖パラメータ)、安全性及び忍容性を評価しました。

安全性

安全性プロファイルについてはプラセボ群と同様の結果でした。

有効性

  • プラセボ群と比較して、単剤療法では第4週、第8週、第18週、第24週においてA1cの統計的に有意な減少が示されました(433例)。
  • プラセボ群と比較して、単剤療法では第24週においてA1cの統計的に有意な減少が示されました(299例)。
  • プラセボ群と比較して、シタグリプチンとの併用療法群は第12週においてA1cの統計的に有意な減少が示されました(82例)。
  • プラセボ群と比較して、メトホルミンとの併用療法群は第12週においてA1cの統計的に有意な減少が示されました(78例)。
  • 2型糖尿病患者において、高血糖クランプ時にインスリン分泌が改善されることが示されました(18例)。

Poxel社の開発および販売戦略

Poxel社はRoivant Sciences 社と、米国、ヨーロッパ、その他各国を提携地域として、Imegliminに関する戦略的開発ライセンス契約を締結しています(※)。新薬の承認申請と第Ⅲ相臨床試験の準備として、2018年には、特殊な患者集団(例、2型糖尿病の合併症として腎機能障害が発症している患者等)におけるImegliminの有効性を見るための臨床試験と第Ⅲ相臨床試験で使用する治験薬を製造しています。

※Poxel社とRoivant社の間で締結された契約は、Poxel社と大日本住友製薬が提携地域としている国(日本、中国、韓国、台湾、インドネシア、ベトナム、タイ、マレーシア、フィリピン、シンガポール、ミャンマー、カンボジア、およびラオス)以外を対象としています。