パイプライン

私たちの目標は、代謝性疾患の治療に大きく貢献することです

Poxel社は、2型糖尿病および非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を中心とした代謝性疾患を対象に、革新的な治療薬の開発に注力するバイオ医薬品企業です。現在、中期から後期段階のパイプラインとして3つの治療薬候補を開発しており、初期段階としてAMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)アクチベーターやチアゾリジンプラットフォームのプログラムも進めています。

2型糖尿病

Poxel社のファースインクラスの主力製品であるImegliminは、ミトコンドリアの機能障害を標的としています。Poxel社は、パートナーである大日本住友製薬株式会社とともに、日本における2型糖尿病を対象とした第Ⅲ相臨床試験(TIMESプログラム)を成功裏に完了しました。また、大日本住友製薬株式会社との提携対象外である米国や欧州などの国に関しては、Roivant Sciences社とImegliminの開発と製品化に関する契約を締結しています。

NASH

PXL770は、画期的なAMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)のアクチベーターであり、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を対象とした第Ⅱa相概念実証(Proof of concept)試験を進めています。PXL770は、その他の代謝性疾患の治療にも寄与することが示唆されています。

また、ミトコンドリアピルビン酸キャリア(MPC)阻害薬であるPXL065(重水素化R-ピオグリタゾン)は、現在、NASHを対象とした第Ⅱ相臨床試験に進んでいます。

Poxel社は、代謝性疾患、特殊および希少疾患を対象とするその他初期段階のプログラムも進めています。戦略的パートナーシップを通じて、さらなる成長を目指します。

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Imeglimin

Imegliminは、テトラヒドロトリアジン構造を有する新しい化合物であり、この分類では初の治療薬候補になります。Imegliminは、ミトコンドリアのバイオエネルギーを標的とする独自の作用機序を有しており、2型糖尿病に関わる3つの主要器官である膵臓、筋肉、肝臓のすべてに作用し、グルコース依存性のインスリン分泌を促進するとともに、インスリン抵抗性を改善し、糖新生を抑制することで、血糖を降下させる利点があることが示されています。この作用機序は、内皮性機能障害または拡張不全の防止に寄与する可能性があり、その結果、糖尿病に起因する微小血管性または大血管性の障害に対する予防効果をもたらすと期待されています。また、β細胞の細胞生存や機能に対する予防効果を有する可能性もあります。この独自の作用機序により、Imegliminは単剤療法またはその他の血糖降下薬との併用治療薬として、さまざまな治療段階にある2型糖尿病の治療に貢献できると期待されています。

日本・アジア

大日本住友製薬株式会社は、日本、中国および東南アジア11カ国において、Imegliminに関するPoxel社の戦略的パートナーになっています。日本において、Poxel社と大日本住友製薬株式会は、1,110名を超える患者を対象とした第Ⅲ相臨床試験(TIMESプログラム)を成功裏に完了しました。日本における製造販売承認申請は予定通り2020年の第3四半期に行う予定であり、2021年の上市を目指しています。大日本住友製薬株式会社は、TIMESプログラムに資金を提供しており、中国、韓国、台湾、その他の東南アジア9カ国(インドネシア、ベトナム、タイ、マレーシア、フィリピン、シンガポール、ミャンマー、カンボジアおよびラオス)の市場において、大日本住友製薬が単独でImegliminの開発と製品化を推進しています。

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米国・欧州

米国、ヨーロッパおよび大日本住友製薬との提携の対象とされていないその他の各国については、Roivant Sciences社(以下、「Roivant社」)とImegliminに関する戦略的開発ライセンス契約を締結しています。Roivant社の代謝性疾患に注力する子会社であるMetavant社は、CKDステージ分類3b/4の慢性腎臓病を伴う2型糖尿病患者を対象とするImegliminの第Ⅲ相臨床試験について、現在、米国食品医薬品局と折衝を進めています。

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PXL770

PXL770は、ファーストインクラスのアデノシン一リン酸活性化プロテインキナーゼ(APMK)アクチベーターです。AMPKは、脂質代謝、グルコースの恒常性および炎症の制御につながる複数の代謝経路を調節する上で中心的な役割を担っており、代謝を左右するAMPKを標的とすることで、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)などの肝臓に障害をきたす慢性代謝性疾患の治療薬としてさまざまな適応が考えられます。

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PXL065 (DRX-065)

PXL065は、重⽔素安定化R-ピオグリタゾンです。ピオグリタゾンは、米国においてNASHの治療薬としてまだ承認はされていませんが、治療薬候補として最も研究されている化合物であり、第Ⅳ相臨床試験で「繊維症を進行せずNASHを解消する」ことが示されています。ピオグリタゾンは、生検によりNASHの確定診断を受けている患者に対し、米国肝臓学会(Association for the Study of Liver Diseases:AASLD)と欧州肝臓学会(European Association for the Study of the Liver:EASL)による診療ガイドラインで唯一推奨されている治療薬です。しかし、ピオグリタゾンのNASHに対する適応外使用は、体重増加、骨折、体液貯留などのペルオキシゾーム増殖剤応答性受容体-g(PPARg)関連の副作用により制限されてきました。

ピオグリタゾンは、生体内で相互変換する2つの鏡像体(R-立体異性体とS-立体異性体)の1:1の混合物で、in vivoで相互に変換します。重水素を利用して双方の立体異性体を安定化させ、それぞれの異なる薬学的特性を特徴付けました。In vitro試験において、PXL065は ミトコンドリアピルビン酸キャリアを阻害することが示され、動物モデルを使用した非臨床試験でも、PXL065はS-立体異性体と関連している体重増加や体液貯留などの副作用をほとんどまたは全く呈すことなく、ピオグリタゾンの抗炎症作用やNASHへの作用を発揮することが認められました。これまでの非臨床試験や第Ⅰ相臨床試験の結果から、Poxel社は、PXL065がNASHに対しピオグリタゾンより優れた治療成績を示すものと考えています。

PXL007(EYP001)

Poxel社は、ファルネソイドX受容体(FXR)作動薬に関するライセンス契約をEnyo Pharma社と締結しています。同社は、第Ⅰ相臨床試験を完了し、現在B型肝炎とNASHを対象とした第Ⅱ相臨床試験を進めています。

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その他パイプライン候補

NASHの治療薬の開発、Poxel社は、PXL770およびPXL065 とその他の治療薬との併用療法を評価する非臨床試験を進めています。さらに、その他の慢性または希少性代謝性疾患を対象として、AMP活性化プロテインキナーゼ(AMPKアクチベーター)やチアゾリジンプラットフォームを評価する非臨床試験を進めています。

論文及び刊行物

論文、ポスター発表資料及びプレゼンテーション資料。

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